脊髄損傷の拡大抑える細胞の働きを解明
YOMIURI ONLINE より
(2006年6月19日 読売新聞)
脊髄損傷の拡大抑える細胞の働きを解明
新治療法に期待
脊髄(せきずい)などの中枢神経系が損傷して、約1週間後に
損傷部位に集まる細胞「アストログリア」に、神経細胞の損傷
拡大を防ぐ働きのあることを慶応大医学部の岡野栄之教授や
中村雅也講師らがマウスを使った実験で突き止めた。
アストログリアの集積を早期に促すことで脊髄損傷を抑える
新たな治療法につながると期待される。
19日の医学誌ネイチャーメディシン電子版に発表する。
中枢神経系が損傷すると、炎症が広がったり、細胞の“自殺”が
起きたりして損傷部位は拡大する。
約1週間が経過すると、アストログリアが損傷部に集まる
ことが知られていたが、その機能は不明だった。
研究チームは、脊髄損傷のマウスの損傷部にアストログリアが
集まる時期に、動かせなかった足が少し動くことに着目。
アストログリアで産生される遺伝子(転写因子)「Stat3」を
なくすと、損傷後2週間たっても、傷が小さくならず、機能
回復もみられなかった。
一方、この遺伝子を大量に作らせたマウスでは、損傷部位の
拡大が止まり、足などの運動機能が改善した。
この遺伝子は、損傷部位へアストログリアの移動を促進。
アストログリアは、栄養分や酸素を与えることで、神経細胞や
神経線維を保護すると見られる。
<アストログリア>
神経には、刺激などを伝え、複数の細胞が連絡して神経系を
作る「ニューロン」と、その周辺にあってニューロンを支える
「グリア細胞」があり、アストログリアは後者の一種。
栄養補給が主な役割で、星状膠(せいじょうこう)細胞とも
呼ばれる。
影の存在と思われてきたが、近年、その重要性が注目されて
いる。
(2006年6月19日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060619ik02.htm
(2006年6月19日 読売新聞)
脊髄損傷の拡大抑える細胞の働きを解明
新治療法に期待
脊髄(せきずい)などの中枢神経系が損傷して、約1週間後に
損傷部位に集まる細胞「アストログリア」に、神経細胞の損傷
拡大を防ぐ働きのあることを慶応大医学部の岡野栄之教授や
中村雅也講師らがマウスを使った実験で突き止めた。
アストログリアの集積を早期に促すことで脊髄損傷を抑える
新たな治療法につながると期待される。
19日の医学誌ネイチャーメディシン電子版に発表する。
中枢神経系が損傷すると、炎症が広がったり、細胞の“自殺”が
起きたりして損傷部位は拡大する。
約1週間が経過すると、アストログリアが損傷部に集まる
ことが知られていたが、その機能は不明だった。
研究チームは、脊髄損傷のマウスの損傷部にアストログリアが
集まる時期に、動かせなかった足が少し動くことに着目。
アストログリアで産生される遺伝子(転写因子)「Stat3」を
なくすと、損傷後2週間たっても、傷が小さくならず、機能
回復もみられなかった。
一方、この遺伝子を大量に作らせたマウスでは、損傷部位の
拡大が止まり、足などの運動機能が改善した。
この遺伝子は、損傷部位へアストログリアの移動を促進。
アストログリアは、栄養分や酸素を与えることで、神経細胞や
神経線維を保護すると見られる。
<アストログリア>
神経には、刺激などを伝え、複数の細胞が連絡して神経系を
作る「ニューロン」と、その周辺にあってニューロンを支える
「グリア細胞」があり、アストログリアは後者の一種。
栄養補給が主な役割で、星状膠(せいじょうこう)細胞とも
呼ばれる。
影の存在と思われてきたが、近年、その重要性が注目されて
いる。
(2006年6月19日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060619ik02.htm
ウイルスの殻で包装、標的臓器に薬「宅配」 阪大開発
asahi.com より
ウイルスの殻で包装、標的臓器に薬「宅配」 阪大開発
2007年08月06日
病気が起きた臓器にだけ薬を届けます――。
そんな「薬の宅配便」技術を、大阪大の金田安史教授(遺伝子
治療学)らが開発した。
薬効成分を包むのに、標的細胞を探す「アンテナ」を付けた
ウイルスの殻を使う。
病気の場所にだけ薬を「宅配」できれば、それ以外の正常組織
への副作用を防げるうえ、薬の量も減らせると期待される。
使ったのは、東北大グループが1950年代に見つけたセンダイ
ウイルス。
ネズミなどに肺炎を引き起こすほか、人の赤血球に害を及ぼす
こともある。
殻に「触手」のような特殊なたんぱく質があり、ほかの細胞と
「融合」する特質をもつ。
金田さんらは、この殻の特徴を残したままウイルスの毒性を
なくし、殻の中に薬を入れて薬の「運び屋」にした。
患部の細胞と融合すると、内部の薬が放出される仕組みだ。
ただ、そのままでは患部だけでなくいろいろな細胞と融合して
しまう。
そこで、最新の遺伝子工学でウイルスの「触手」を改変、標的
とする細胞の遺伝子を一部取り込むなどして、標的細胞とだけ
融合し、それ以外の正常な細胞とは融合しないようにした。
表皮水疱(すいほう)症という、皮膚の異常が起きるマウスを
作って、改良した殻の能力を試したところ、何層もある皮膚の
うち、狙った層にだけ融合することが確認された。
狙った臓器や組織に薬を届ける仕組みは、ドラッグデリバリー
システム(DDS)と呼ばれる。
従来は高分子物質を使う方式が多かったが、今回の手法は
ウイルスの殻を使う点が独特で国際特許を出願中だ。
金田さんらは、このウイルスの殻に遺伝子を入れて患者に注入
する遺伝子治療や、抗がん剤を入れるがん治療への応用研究を
進めている。
[病気の臓器に薬を「宅配」するイメージ]はこちら
http://www.asahi.com/health/news/TKY200708040245.html
ウイルスの殻で包装、標的臓器に薬「宅配」 阪大開発
2007年08月06日
病気が起きた臓器にだけ薬を届けます――。
そんな「薬の宅配便」技術を、大阪大の金田安史教授(遺伝子
治療学)らが開発した。
薬効成分を包むのに、標的細胞を探す「アンテナ」を付けた
ウイルスの殻を使う。
病気の場所にだけ薬を「宅配」できれば、それ以外の正常組織
への副作用を防げるうえ、薬の量も減らせると期待される。
使ったのは、東北大グループが1950年代に見つけたセンダイ
ウイルス。
ネズミなどに肺炎を引き起こすほか、人の赤血球に害を及ぼす
こともある。
殻に「触手」のような特殊なたんぱく質があり、ほかの細胞と
「融合」する特質をもつ。
金田さんらは、この殻の特徴を残したままウイルスの毒性を
なくし、殻の中に薬を入れて薬の「運び屋」にした。
患部の細胞と融合すると、内部の薬が放出される仕組みだ。
ただ、そのままでは患部だけでなくいろいろな細胞と融合して
しまう。
そこで、最新の遺伝子工学でウイルスの「触手」を改変、標的
とする細胞の遺伝子を一部取り込むなどして、標的細胞とだけ
融合し、それ以外の正常な細胞とは融合しないようにした。
表皮水疱(すいほう)症という、皮膚の異常が起きるマウスを
作って、改良した殻の能力を試したところ、何層もある皮膚の
うち、狙った層にだけ融合することが確認された。
狙った臓器や組織に薬を届ける仕組みは、ドラッグデリバリー
システム(DDS)と呼ばれる。
従来は高分子物質を使う方式が多かったが、今回の手法は
ウイルスの殻を使う点が独特で国際特許を出願中だ。
金田さんらは、このウイルスの殻に遺伝子を入れて患者に注入
する遺伝子治療や、抗がん剤を入れるがん治療への応用研究を
進めている。
[病気の臓器に薬を「宅配」するイメージ]はこちら
http://www.asahi.com/health/news/TKY200708040245.html
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